こんちは!
今回はアオジタトカゲに並ぶ飼いやすさである「オニプレートトカゲ」の飼育方法について解説します!
飼育する前の
という疑問に応えられるように、オニプレートトカゲを飼育する人もすでに飼育している人にもわかりやすく解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね!
- オニプレートトカゲの飼育方法、寿命、入手場所などがわかる。
- オニプレートトカゲの飼育に必要なもの、費用がわかる。
それではいきましょう!
オニプレートトカゲとは?
生息地
オニプレートトカゲの生息地はサハラ砂漠より南のアフリカ中部、東部、南部に広く分布しています。
生息環境としてはサバンナ等に生息しています。岩の隙間やシロアリの蟻塚等で暑さが厳しかったり外敵に襲われると地面にあいた穴やシロアリの蟻塚に潜る性質があります。
有名な産地国としては、トーゴ、タンザニアなどがあります。
特徴
名前の通りオニ=「大きい」プレート状のウロコが全身を覆っています。
基亜種でヒガシオニプレートトカゲと亜種のニシオニプレートトカゲの2種類がいます。
ヒガシオニプレートトカゲがウロコがマイルドでマットな質感で側面が青みががっているのに対し、
ニシオニプレートトカゲはより色が濃く、側面がオレンジやオレンジがかっているという特徴があります。
ニシオニプレートトカゲ
雑食性のトカゲで、昆虫類、小さな哺乳類や爬虫類、果物、人工飼料などなんでも食べます。
協調性があり、相性にもよりますが、多頭飼育も可能です。
飼育下で繁殖例はありますが、野生個体で安価に市場に流通するため、繁殖(CB)個体はかなり少なくほとんどが野生採集(WC)個体です。
大きさ
生体の全長は平均的に40〜45cmになります。(最大全長48cm)
寿命
平均寿命は大体10〜20年程度です。
ペットリザードのなかでも比較的長生きなので、大切に育てれば長い付き合いになりそうです。
SNSなどでは長期飼育に成功する方も沢山います。↓
オニプレートトカゲの飼育環境
基本温度を24〜26℃、ホットスポット38〜43℃くらいに設定します。
暑さのメリハリを利かせた方がいいので、夜間はぐっと温度を下げた方が調子がいいようです。
乾燥系のトカゲなので湿度はそこまで気にしなくても大丈夫ですが、過乾燥にならないように朝晩2回軽く霧吹きをします。
必要な物品
ケージ
最終的に40cm〜45cmの体長になるので、横60cm×奥行45cm、レイアウトするなら高さも45cm以上のものが望ましいです。
最低限横60cm×奥行高さ45cmでも終生飼育は可能ですが、多頭飼育する場合は、90cm以上のケージが必要です。
運動能力も高く、脱走しやすいため爬虫類専用のケージを使用することをオススメします。
大きいケージの場合オーダーで作ってもらうこともできますが、非常に高価なことが多いです。
ケージの費用は大体2万〜5万円ほどになります。
紫外線ライト
オニプレートトカゲは紫外線の要求量が高いので、10.0や砂漠、乾燥地帯トカゲ用と記載されているものを使用します。
紫外線は距離が離れるほど減衰していくので、10〜20cmくらいの距離に当たるようにレイアウトを調整します。
特に幼体は紫外線要求量も多いので、不足すると容易に「くる病」などの病気になってしまうので、注意してください!
紫外線ライトは本体とソケット含め5000円〜8000円程度です。
保温器具
まず1番必要な保温器具はバスキングライトです。
これは一点集中型で局所的に暖かい場所を作ることができるものを使用します。
ホットスポットにはレンガや石などを置くことで石自体も温まり、生体のお腹も下から温めることができます。
ホットスポットが38〜42℃くらいになるように調整し、1日8〜10時間点灯させてください。
これによりケージ内で暖かいところと涼しいところができ、「温度勾配」を作ることができます。
「温度勾配」は生体が自分も意志で居心地がいい場所を選べるようになるので、非常に重要です。
オニプレートトカゲは比較的低温にも強いので、よほど寒い部屋でなければ、バスキングランプだけでも、飼育できてしまいます。
しかし小さめの個体や入荷直後など心配な場合は、シェルターの下にパネルヒーターを敷くなどして18℃前後を下回らないようにすると、安全です。
大体バスキングライト5000円、パネルヒーター3500円〜6000円くらいなので多めに見積もって1万円程度は必要です。
床材
爬虫類用に販売されているものならばなんでも構いません。
管理がしやすいものを使用しましょう。
オススメとしては見栄えが良い「デザートサンド」、消臭効果が期待できる「デザートソイル」管理がしやすい「ベラボン」などがあります。
シェルター
乾燥地帯に生息していても巣穴や土の中はある程度の湿度が保たれているので、生体のサイズに合ったウェットシェルターを使うことが望ましいです。
最低限ドライシェルター入れましょう。
シェルターをいれずに常に人目につくことで人慣れさせるという意見もありますが、生体の精神面を考えれば、多少慣れるのが遅くなってもいれておいたほうが良いでしょう。
シェルターは1000円〜2000円程度です。
水入れ
生体にひっくり返されないものならば、どんなものでも構いませんが、爬虫類用のものがデザイン性も良く便利です。
費用
1番費用がかかるケージの値段にもよりますが、一から飼育する場合4万円〜7万円程度の支出は覚悟しておきましょう。
初期投資がなかなか費用がかかるのがヒョウモントカゲモドキと大きく違うところでもあります。
日々のメンテナンス
オニプレートトカゲのエサ
オニプレートトカゲは肉食傾向の強い雑食性です。
基本的には雑食性トカゲ用フードを使って飼育することができます。
バリュエーション豊かに与えるならば、コオロギゴキブリなどの昆虫類、ピンクマウス、葉物の野菜、おやつとして、バナナ、マンゴーなどの果物も与えることもできます。
ただし果物は糖尿に、ピンクマウスなど栄養価が高いものは肥満による突然死を招くのであげすぎには注意しましょう。
オニプレートトカゲの肥満の目安は横腹にあるスリット状のシワです。
これはエサがない時にも栄養を溜め込めるように伸ばせるようになっているので、食後でもないのに常に膨らんでいる場合はかなり肥満が進んでいて危険な状態なので、食事制限などのダイエットが必要です!
水換え、給水
水入れは毎日新鮮なものに変えます。
最初のうちは水入れに顔をつけて覚えさせるか、スポイトなどを使って毎日水を飲ましてあげる必要があります。
掃除
フンや食べ残しを毎日取り除きます。
特に野菜などの食べ残しは水分が残っているとカビが生えて衛生状態が悪くなるので、食べなかった場合すぐに取り除きます。
床材に砂を使う場合はこのようなザルがあると、掃除をする時に便利です。
オニプレートトカゲの値段•入手場所
オニプレートトカゲは人気種のため大体の爬虫類ショップで販売されています。
値段は1〜2万円程度です。
ただしほとんどが野生採集個体(WC)なので、輸出国の状況、時期によっては全く見ることができないこともあります。
現に昔タンザニアから多く輸出されていたオニプレートトカゲが現地の法改正により、輸出できなくなり、一時期市場に出回らないこともありました。
現在はトーゴから輸入されて市場に出回っていますが、そこが繁殖個体(CB)の少ないオニプレートトカゲの弱点ともいえるでしょう。
これからの日本のブリーダーにも期待していきたいところですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
オニプレートトカゲは大きすぎず、小さすぎずでペットとしての存在感があり、丈夫で飼育しやすいトカゲです。
夜行性の爬虫類と違って日中動き回るのを観察できるのも魅力です。
飼育しやすい丈夫な種類で爬虫類初心者の人でも安心してオススメすることができます。
ぜひお迎え候補にいれてみてはいかがでしょうか?
それではまた!