こんちは!
今回はなぜ爬虫類ケージにはたくさんのライトが付いているのかということについて解説します。
昼行性のトカゲを飼育する上でライトの効果や性能を間違ってしまっていると、病気になってしまったり、最悪の場合死に繋がってしまうことも、、、
そんなことにならないためにも爬虫類のライトの基礎を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
それではいきましょう!
- 爬虫類にどんなライトが必要なのかわかる。
- 飼育に必要なライトの知識がわかる。
なぜ爬虫類は日光浴をするのか?
子供の時に石垣やコンクリートの上で寝そべるトカゲを見かけたことありませんか?
実は日光浴は昼行性のトカゲにとっては超重要な行動なんです!
日光浴には主に以下の2つの効果があります。
体温を上げる
爬虫類は「変温動物」といって私たち哺乳類や鳥類と違って、自分で体温を作り出すことができません。
人間も寒いところにいると活動が鈍くなりますが、それと同じように爬虫類にも活動に適した体温があります。
昼行性の爬虫類は、朝になると日光があたる場所でしばらくじっとしたまま、体が活動に適した温度になるまで待つのです。
自分で作れない体温を太陽の熱を使って、体温を上げているというわけですね!
飼育下で体温を上げきれない場合、胃腸がうまく動かなくなって、消化不良で体調が悪くなることもあるので十分注意しましょう!
紫外線を浴びる
紫外線には主にUVA、UVB、UVCがありますが、爬虫類に必要な成分はUVA、UVBです。
特に飼育下ではUVBが不足しがちなので、UVBをしっかり照射できるものを使用します。
紫外線を照射するライトとしては殺菌灯やブラックライトも挙げられますが、殺菌灯は細胞を破壊するほど強力な紫外線UVCを照射します。
ブラックライトは主にUVAを照射するライトですので、爬虫類にはUVBを多く照射する爬虫類用紫外線ライトを使用してください。
UVA
細胞を活性化して新陳代謝をよくすることで脱皮を促したり、食欲の促進や生殖機能を刺激する働きがあります。
紫外線の中で必須というわけではありませんが、あると間違いなく、調子は良くなります。
ほとんどの紫外線ライトに含まれているので、紫外線ライトを使用しているなら特に気にしなくても大丈夫です。
UVB
カルシウムの摂取に必要なビタミンD3を体内に作り出す効果があります。
カルシウムは骨を形成したり、血液中の電解質の調整に大きな役割を持っています。
UVBは照射量が不足するとビタミンD3が欠乏してカルシウムを十分に摂取できなくなり、クル病など骨や甲羅に重大な疾患・異常が現れる恐れがあります。
中には食べ物から摂取するビタミンD3で事足りる種や体内でビタミンD3を生成することのできる種も存在しますが、多くの種にとってUVB不足はカルシウム不足に直結します。
爬虫類用のライトの種類
バスキングライト
ホットスポット(暖かい場所)を作り、生体の体温を上昇させるためのライトです。
主にケージ全体を暖めてくれる「散光型」と1箇所を暖めてくれる「集中型」に分かれています。
熱帯の高温域に住んでいる生体でケージ全体を暖めたい場合は「散光型」、トゲオアガマの飼育のように一点だけ暖かくしたい場合は「集中型」を使うと便利です。
ライトにはw数が記載されており、高いものほど強い力を発します。
あくまで目安ですが、ワット数に関しては基本的に45×30×36㎝程度のケージであれば50~75wで、60×45×45cm以上のケージであれば100w程度です。
それより大きいケージでは150wのライトを、もしくはライトの複数設置をするといいでしょう。
ライトの設置する高さや角度でも、温度を整えることができるので、生体に必要な温度にできるように調整します。
その際、非接触型の温度計があるとスポットの温度が測ることができて適温に合わせやすくてオススメです!
UVライト(紫外線ライト)
光と共に紫外線も照射するライトです。
UVライトは紫外線量に応じて、2.0、5.0、8.0、10.0の4つに分けられて販売されており数値が高いほど強い紫外線を放ちます。
▪️10.0or8.0…フトアゴヒゲトカゲやリクガメなど、砂漠やサバンナのような特に紫外線の強い乾燥地帯に住んでいるもの
▪️5.0…ニホントカゲやカナヘビなど一般的な爬虫類。
▪️2.0…熱帯雨林の森や林床などあまり日の当たらない場所に住んでいるもの
ジェックスの紫外線ライトは、適応の環境や生体の種類が具体的に記載してあり、使用しやすいのでオススメです!
形状には蛍光灯タイプ(ケージ全体に一様に照射できる)、スパイラルタイプ(ケージ一ヵ所に照射)があります。
兼用ライト
紫外線と同時に熱も発することのできるライトです。
強い紫外線と高い温度を供給できる「メタルハライドランプ」や「ソーラーグロー」があります。
メリットとしてはライトひとつでいいのでシンプルで使いやすい、出力が高く紫外線と熱量が大きいものが多い、配線がごちゃごちゃしないなどがあります。
デメリットとしては、非常に高価、出力が大きすぎて小さなケージには使えないといったものがありますが、配線が面倒な人には特にオススメなので、高価でも選択肢に入れておくといいでしょう。
まとめ
- 爬虫類の日光浴には紫外線を浴びることと体温を上昇させるという重要な役割がある。
- 昼行性トカゲにはバスキングライトとUVライト、または兼用ライトを使用する。
いかがだったでしょうか?
今回は爬虫類飼育になぜライトが必要なのかということを解説してみました!
よくトカゲがよく日光浴しているのには理由があったんですね。
出来るだけ生息環境に近づけてあげることが、生体の健康にもつながっていくので、飼育を始める時はどのようなライトが必要になるのかもよく確認してみましょう!
それではまた!