こんちは!
今回はなんでも食べることから残飯処理班とも呼ばれていて、ペットとしても人気が高いインドネシアのアオジタトカゲの飼育方法について解説していきます!
この記事はこんな疑問を解消するために作成しました。
アオジタトカゲはオーストラリア産とインドネシア産のものがいますが、今回はインドネシア産のアオジタトカゲに絞って解説します。
オーストラリアとインドネシアのアオジタトカゲの飼育環境は大きく違うので、注意してください!
それではいきましょう!
- アオジタトカゲの地域差、特徴がわかる。
- インドネシア産のアオジタトカゲの飼育方法がわかる。
アオジタトカゲとは?
生息地
アオジタトカゲはインドネシア、オーストラリア、パプアニューギニアに生息していますが、オオアオジタトカゲはインドネシアに生息しているアオジタトカゲです。
同じインドネシア産の種類でも産地の島によって異なります。
オオアオジタとして販売されている個体で、地域名が記載されているのは産地の島の名前になります。
有名なところでアンボン、ハルマヘラ、セラム、アルーなどの産地があります。
特徴
文字通りの青い舌、ツルツルとした体表に太い胴体で見た目は足のついた「ツチノコ」のような見た目をしています。
比較的性格も温厚でハンドリングが可能な生体が多いです。
アオジタトカゲ最大の特徴は雑食性ゆえの「なんでも食べる」ということにあります。
アオジタトカゲは昆虫類、マウス、人口飼料、果物、野菜に至るまで、なんでもよく食べます。
そのことから他の生体が残したエサを食べることも多く「残飯処理班」と呼ばれることもあります。
ひどいあだ名のように感じられますが、なんでも食べて、拒食することも少なく、ペットとしての人気が高いトカゲです。
大きさ
オオアオジタトカゲと呼ばれますが、最大種ではなく、全長50cm〜60cm程度の大きさになります。
(最大種はオーストラリア産のキタアオジタトカゲ60〜70cm)
寿命
寿命は10〜20年程度です。
寿命に差があるのは飼育下では肥満が原因で短命に終わることが多いことが考えられます。
実際に人気爬虫類Youtuberのしょんたむさんの実家のキタアオジタトカゲ(オーストラリア産)は20年以上生きているようです↓
オオアオジタトカゲの飼育環境
インドネシア産のアオジタトカゲはは高温多湿を好みます。
温度は25℃〜28℃、湿度は50%〜80%を目標に設定します。
特にベビーの時期は低温に弱いので、夜間も25℃を下回らないように保温器具をセットする必要があります。
エアコンで管理するかサーモスタットをつけた保温器具で保温していきましょう。
必要な物品
ケージ
ベビーから40cmくらいまでは横幅60cm奥行45cmくらいのケージが使用できます。
地上を動き回って、であまり立体運動はしないので高さはそこまで必要ありません。
小さい個体であればそのまま終生飼育も可能ですが、50cmを超えてくると、60cmケージはかなり狭く感じます。
最終的に90cm×45cmのケージになると考えて飼育に臨んだ方がいいでしょう。
紫外線ライト
アオジタトカゲの紫外線必要量には諸説あります。
昼行性なので絶対必要という人もいますし、現地では夕方から動き出すので、必要ないという人もいます。
実際に有名ブリーダーの人でも紫外線ライトなしで繁殖まで成功させている人もいます。
個人的には2.0か5.0の熱帯・亜熱帯用のライトはつけたほうが食欲も上がって調子が上がっているように感じます。
ライトをつけない場合でも、2〜3日に1回は暖かい日に10分程度の日光浴をするといいでしょう。
保温器具
一年中温暖な気候の中で暮らしているので、ケージ全体を暖められる散光型の保温球や上部暖房装置の「暖突」、「ヒーティングトップ」を使用して夜間も25℃を下回らないように保温します。
また消化を助けるため、お腹側も保温する必要があるのでシェルターの半分くらいにパネルヒーターを敷くのもオススメです。
冬場は90cm以上のケージになると、温まりにくくなるので、エアコンや温室を自作するなどの対策も必要です。
床材
オオアオジタトカゲは目や呼吸器の病気になりやすいので砂や土など細かく粉塵が舞うようなものはNGです!
オススメは「ベラボン」と呼ばれるヤシガラの粗めなものです。
メリットとして粉塵が舞うこともなく、湿度が保ちやすくて、深く敷けば潜ってシェルターがわりになると、いいこと尽くしです!
もちろん手入れが楽なペットシーツでも飼育できます。
その場合は湿度維持のため、大きめの水入れを入れたり、壁面に霧吹きをするなど工夫が必要です。
シェルター
オオアオジタトカゲは脱皮不全が起こりやすいので、適度な湿度を保てるウェットシェルターを使用します。
大きくなると市販のものでは入らなくなってくるので市販プラスチックケージを加工して中に水苔を入れるなど自作する方法もあります。
詳しくはこちらのカメのシェルター作りにて↓
どうしてもウェットシェルターを準備できない場合は朝晩2回ケージに霧吹きをして60〜80%の湿度を維持できるようにしてください。
水入れ
水入れはひっくり返されない、広くて浅いものを使用します。
爬虫類用のものは見た目も良く便利です。
日々のメンテナンス
オオアオジタのエサ
基本的には人口飼料によく餌付き、専用のものも発売しているため、活き餌はなくても飼育できます。
基本的にフードだけでも問題なく育てることができます。
しかしアオジタトカゲの醍醐味である「なんでも食べる」ところを見たいのであれば、爬虫類のエサとして流通しているものを成長に合わせて動物質のものと植物質のものをバランスよく与えていきます。
エサには以下のようなものがあります。
動物質のエサ
- 昆虫類(コオロギ、ゴキブリなど)
- ピンクマウス
- トカゲブレンドフード
- たまご(ゆで卵or生卵)
- カタツムリの缶詰
- レバー、スナギモ、ハツ など
植物質のエサ
- バナナ
- 小松菜
- いちご
- パパイヤ
- マンゴー
- イグアナ、リクガメフード など
成長に合わせたエサの与え方
各成長に合わせたエサの与え方の一例をあげておきます。
基本的に成長期は動物質のエサ多め、大きくなったら植物質のエサの割合を増やしていくイメージです。
- ピンクマウス、ダスティングした昆虫類を毎日食べるだけ与える。(人口飼料でも可)
- 昆虫類よりピンクマウスの方が成長が早いのでピンクマウスが多めのほうがいい。
- ピンクマウス、昆虫類、トカゲブレンドフードをメインに少しずつバナナ、などの植物質のエサを毎日与える。
- 植物質のエサはリクガメフードなどでも代用できる。
- トカゲブレンドフード7〜8割、植物質のエサ2〜3割を2〜3日に1回与える。
- ピンクマウスは週1回与えるかどうか。
- トカゲブレンドフード7〜8割、植物質のエサ2〜3割を3〜4日に1回腹八分目程度与える。
- バナナなどの果物は週1回おやつ程度に与える。
アオジタトカゲはなんでもよく食べてくれるので、注意事項にあることを避けていけば大きな失敗は少ないです。
バランスよくエサをあげていきましょう。
水換え
水は毎日新鮮なものに取り替えます。
カルキは抜かずそのまま水道水でも構いません。
掃除
糞尿がついた床材はを逐次取り除きます。
基本的にアオジタトカゲは決まった場所にはしないので、毎日ケージを観察する必要があります。
床材はベラボンを使う場合、1ヶ月に1回ニオイだしたら全交換が必要です。
オオアオジタトカゲの値段•入手場所
オオアオジタトカゲは人気の種類のため多くの爬虫類ショップやペットショップで購入できます。
値段は大体2〜3万円程度です。
ただし珍しい島の産地、個体差で色が明るかったり、黒いもの、アザンティックなどのモルフはさらに値段が上がって5〜10万円近くする生体もいるので注意してください。
色々な種類から選びたい人は全国のショップが集まる爬虫類イベントで購入するのもオススメです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
アオジタトカゲはその愛くるしい体型と穏やかな性格から人気の高いペットリザードです。
またなんでもよく食べるその姿に癒されること間違いなしなので、ぜひお迎えを検討してみてはいかがでしょうか?
それではまた!