こんちは!
今回はヒョウモントカゲモドキと共にペットリザードの双璧を成すフトアゴヒゲトカゲの飼育方法について解説します!
フトアゴヒゲトカゲの飼育でこんな疑問を持っている人に記事を作成しました。
これからフトアゴヒゲトカゲを飼育する人もすでに飼育している人にもわかりやすく解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね!
- フトアゴヒゲトカゲの飼育方法、寿命、入手場所などがわかる。
- フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要なもの、費用がわかる。
それではいきましょう!
フトアゴヒゲトカゲとは?
生息地
野生下ではオーストラリア中東部の乾燥した草原や森林、砂漠地帯に生息しています。
しかし原産国のオーストラリアでは、動物の輸出入が厳しく取り締まられているため、現在売買されているものは、各国で繁殖された個体になります。
特徴
アゴにある沢山の太いトゲのような突起が特徴的なトカゲです。
愛嬌のある顔つきと大人しく温厚な性格は爬虫類の中でもペット的で非常に人気が高いです。
昼行性で非常に活発に動くことに加えて、発情期に見られるヘッドバンキングのような「ボビング」や「アームウェービング」などおもしろい行動をとることも多いので、観察しがいもあります。
大きさ
生体の全長は40〜50cmになります。
稀に流通する「ジャーマンジャイアント」と呼ばれるヒガシアゴヒゲトカゲとの交雑種は50cm〜60cm近くまで大きくなる個体も存在します。
寿命
平均寿命は大体5〜7年程度です。
10年を超える個体もいますが、他のペットリザードに比べると比較的短命といえるでしょう。
フトアゴヒゲトカゲの飼育環境
基本温度を24〜26℃、ホットスポット38〜43℃くらいに設定します。
基本的にオーストラリアの生物は低温に強いですが、ベビー期は低温に弱いので、夜間25℃をキープするかシェルターの下にパネルヒーターを敷くのもいいでしょう。
乾燥系のトカゲなので湿度はそこまで気にしなくても大丈夫ですが、過乾燥にならないように朝晩2回軽く霧吹きをします。
必要な物品
ケージ
最終的に40cm〜50cmの体長になるので、横90cm×奥行45cm、高いところも好きなので高さも45cm以上のものが望ましいです。
最低限横60cm×奥行高さ45cmでも終生飼育は可能ですが、かなり手狭で運動不足解消のため部屋の中を散歩させたりしなくてはいけないことは覚えておきましょう。
運動能力も高く、脱走しやすいため爬虫類専用のケージを使用することをオススメします。
大きいケージの場合オーダーで作ってもらうこともできますが、非常に高価なことが多いです。
ケージの費用は大体2万〜5万円ほどになります。
紫外線ライト
フトアゴヒゲトカゲは紫外線の要求量が高いので、10.0や砂漠、乾燥地帯トカゲ用と記載されているものを使用します。
紫外線は距離が離れるほど減衰していくので、10〜20cmくらいの距離に当たるようにレイアウトを調整します。
特に幼体は紫外線要求量も多いので、不足すると容易に「くる病」などの病気になってしまうので、注意してください!
紫外線ライトは本体とソケット含め5000円〜8000円程度です。
保温器具
まず1番必要な保温器具はバスキングライトです。
これは一点集中型で局所的に暖かい場所を作ることができるものを使用します。
ホットスポットが38〜42℃くらいになるように調整し、1日8〜10時間点灯させてください。
これによりケージ内で暖かいところと涼しいところができ、「温度勾配」を作ることができます。
「温度勾配」は生体が自分も意志で居心地がいい場所を選べるようになるので、非常に重要です。
フトアゴヒゲトカゲは比較的低温にも強いですが、バスキングライト消灯後も15〜20℃は最低限保ったほうが無難です。
ベビーの時は消灯後でも25℃以上保っていたほうが安全です。
そのため上部暖房装置の「暖突」や「ヒーティングトップ」下から暖めるパネルヒーターを補助的に使用しましょう。
大体バスキングライト5000円、上部暖房装置5000円、パネルヒーター3500円〜6000円くらいなので多めに見積もって2万円程度は必要です。
床材
ベビー期から全長25cmくらいまではペットシーツなどの誤飲の可能性が少ないものを使用します。
ヤング〜アダルトでは爬虫類用に販売されているものならばなんでも構いません。
オススメとしては見栄えが良い「デザートサンド」、消臭効果が期待できる「デザートソイル」管理がしやすい「ベラボン」などがあります。
シェルター
乾燥地帯に生息していても巣穴はある程度の湿度が保たれているので、生体のサイズに合ったウェットシェルターを使うことが望ましいです。
最低限ドライシェルター入れましょう。
シェルターをいれずに常に人目につくことで人慣れさせるという意見もありますが、生体の精神面を考えれば、多少慣れるのが遅くなってもいれておいたほうが良いでしょう。
シェルターは1000円〜2000円程度です。
水入れ
生体にひっくり返されないものならば、どんなものでも構いませんが、爬虫類用のものがデザイン性も良く便利です。
費用
1番費用がかかるケージの値段にもよりますが、一から飼育する場合5万円〜8万円程度の支出は覚悟しておきましょう。
初期投資がなかなか費用がかかるのがヒョウモントカゲモドキと大きく違うところでもあります。
日々のメンテナンス
フトアゴヒゲトカゲのエサ
フトアゴヒゲトカゲは幼体時は肉食傾向が強く、成長に伴い、草食傾向が強くなります。
生体になってからも昆虫類しか食べない状況だとタンパク質過多で腎臓病のリスクが上がるので、小さいうちから少しずつ野菜や人工飼料に慣れさせていきましょう。
成長段階ごとのエサの例は以下の通りです。
- コオロギやゴキブリなどの昆虫類をベースにカルシウムをダスティングして毎日食べるだけ与える。
- 週に1〜2回は野菜、人口飼料に慣らして程度に少量与えていく。
- 20cmを超えるまでは、こまめにたくさんを意識する。
- 給餌間隔を2日に一回にして徐々に昆虫類の割合を減らしていく。
- 小松菜に乾燥コオロギを混ぜたもの、乾燥コオロギと人工飼料など非活餌にも慣らしていく。
- 一回量は食べるだけ与え、生後1年で40cmを目標にして給餌する。
- 給餌間隔は2〜3日に1回で腹8分目程度に抑える。
- 小松菜、チンゲンサイなどのカルシウム豊富な野菜をベースにニンジン、カボチャのスライス、水でふやかした人工飼料を混ぜて与える。
- コオロギなどの昆虫類は月に2〜3回程度に抑える。
水換え、給水
水入れは毎日新鮮なものに変えます。
しかしフトアゴヒゲトカゲの中には水入れに入っている水が認識できずに脱水症状になってしまう個体もいます。
最初のうちは水入れに顔をつけて覚えさせるか、スポイトなどを使って毎日水を飲ましてあげる必要があります。
掃除
フンや食べ残しを毎日取り除きます。
特に野菜などの食べ残しは水分が残っているとカビが生えて衛生状態が悪くなるので、食べなかった場合すぐに取り除きます。
床材に砂を使う場合はこのようなザルがあると、掃除をする時に便利です。
フトアゴヒゲトカゲの値段•入手場所
フトアゴヒゲトカゲは人気種のため大体の爬虫類ショップで販売されています。
フトアゴヒゲトカゲは現在色々なモルフが開発されているので、たくさんの中から選んで購入したい場合は爬虫類イベントに参加するのもオススメです。
値段はモルフにもよりますが、安いもので1万円、高いものだと10万円するものもあります。
モルフは真っ白なゼロ、イエロー、ハイポ、黒目がちでかわいいトランスルーセント、トゲが少なくなるレザーバックなど幅広いので非常に迷うところです。
購入の際はSNSや書籍であらかじめ目星をつけておくことをオススメします!
まとめ
いかがだったでしょうか?
フトアゴヒゲトカゲは大きすぎず、小さすぎずでペットとしての存在感があるトカゲです。
夜行性の爬虫類と違って日中動き回るのを観察できるのも魅力です。
飼育にはそれなりのスペースや諸費用が必要ですがあり余る愛嬌で飼育者を癒してくれるでしょう。
ぜひお迎え候補にいれてみてはいかがでしょうか?
それではまた!