こんちは!
爬虫類飼育あるあるでしばらく経つと大きい生き物飼いたくなるのは誰しも感じるところです。
しかし考えなしに大型種に手をつけると、結局飼いきれなくなるので慎重に行きたいところ。
そこで今回は
といった疑問に対する最適解のひとつ「サバンナモニター」飼育方法について解説します。
オオトカゲの中でも飼育しやすく安価なトカゲですが、オオトカゲならではの飼育の難しさもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
それではいきましょう!
- サバンナモニターの特徴、飼育方法がわかる。
サバンナモニターとは?
生息地
サバンナモニターはサハラ砂漠以南の草原、岩場、半砂漠地帯、森林に広く分布しています。
生息域のサバナ気候というのは雨季と乾季が明確に分かれており、サバンナモニターはエサが豊富な雨季に活動していて、乾季には他の動物の巣穴や蟻塚などに入って休眠します。
特徴
サバンナモニターは黄褐色の体色に背部に豹紋柄の模様が入っています。
モニターの中でもかなりずんぐりむっくりとした体型で短く丸い口先が特徴的です。
他のモニターより全長が短く表記されますが肉付きがよい体つきで存在感もあり、比較的おとなしい性格の個体が多く、ペットの人気が高いトカゲです。
サバンナモニターは他の人気のヤモリやトカゲよりはモルフ(品種)が豊富ではありません。
理由としては原産地から大量のWC(野生採取個体)、FH(ファームハッチ)が安価に流通しているので飼育下で繁殖させることが商業的にメリットが少なく、突然変異が起こっても固定されることが少ないからです。
国内では体感型動物園iZooで繁殖例がありますが、個人レベルで繁殖している例はほとんどないでしょう。
海外産のアルビノ、ハイポ(黒色色素減少個体)、アザンティック(黄色色素減少個体)が流通していますが、流通数もすくなく、かなり高価です。
爬虫類Youtuberのちゃんねる鰐さんが飼育するハイポのサバンナモニター↓
大きさ
全長70cm〜100cm程度です。
アフリカに生息しているオオトカゲの中では最小種で、80cmあれば大きい方で100cmを超えれば巨大といってもいいでしょう。
爬虫類YOUTUBERのMZまこぽんさんの飼育しているサバンナモニターはかなり立派ですが、ここまで大きく育てるのは至難の技でかなり稀であるといってもいいでしょう。
寿命
日本語サイトでは5〜10年、海外サイトでは10〜20年と差があります。
飼育下のサバンナモニターの死亡原因の多くは「肥満」によるものです。
飼育している生体は狭いケージで休眠もなく、一年中エサが豊富にあるため、肥満になり突然死してしまうことが多いのでしょう。
実際に野生下では20年生きる個体もいることから、飼育下であっても休眠をさせたり、エサやりも注意してあげないと短命に終わる可能性もあるので注意しましょう。
サバンナモニターの飼育環境
サバンナモニターの飼育環境は温度24〜26℃、バスキングスポット40〜45℃程度に設定します。
特にベビーの時は低温に弱いので、夜間も25℃を下回らないように設定しましょう。
乾燥系のトカゲと思われがちですが、雨季に活動しているので、湿度は40%〜60%を保ちます。
必要な物品
ケージ
ベビーの時は60cm×45cm程度の大きさのケージで飼育することができます。
最初から広すぎるケージで飼い始めると慣れづらいということもあるので、サイズに合わせて徐々にサイズアップして飼育していくのが理想的です。
最終的には最低でも90cm~120cmのケージが目安ですが、それでもかなり狭く部屋の中などで散歩は必須です。
ケージ内での飼育をメインにするならば、150cm~180cm程度の大きさのケージが必要ですが、市販の爬虫類ケージでは販売されていないので、自作するか特注で作ってもらうしかありません。
紫外線ライト
サバンナモニターは紫外線要求量が高いため、紫外線量が強めの物を使用します。
砂漠サバンナ用または8.0や10.0などの表記があるものを準備しましょう。
保温器具
サバンナモニターは本来低温に強い生き物です。
しかしベビーの時は低温に弱いのでなるべくこうおんを保ちましょう。
アダルトの時は休眠させないのでなければ20℃を下回らないくらい、ベビーの時は25℃を切らないように保温器具と制御するサーモスタットが必要です。
保温器具はケージの上に置くだけのジェックスのヒーティングトップや金網に設置する暖突などがおすすめです。
またアダルトで冬場温度が上がりきらないとき、ベビーの低温が気になる場合はシェルターの半分にパネルヒーターを敷くのもいいでしょう。
またバスキングスポットは40℃~45℃程度の局所的な高温が必要です。
バスキングライトは
床材
床材は基本的に何を使用しても問題ありませんが、オススメなのはソイル、ヤシガラマット、赤玉土などです。
サバンナモニターは飼育下でも床材を掘るのが好きなので、掘ることでストレス解消や運動不足解消にも効果的です。
シェルター
脱皮不全予防のためできるだけウェットシェルターを使用することが望ましいです。
体大きくなって市販のものが入らない場合は、自作する方法もあります。
水入れ
サバンナモニターは水に浸かることも好きなので、全身がつかれるくらいの大きさのものを使用します。
小さいうちは100円ショップのタッパー、大きくなったらホームセンターなどのコンテナボックスが使いやすいです。
日々のメンテナンス
サバンナモニターのエサ
サバンナモニターは基本的に肉食の中でも食虫傾向が強い生き物なので、コオロギやデュビアなどのゴキブリをメインにダスティングして与えます。
マウス、鶏肉、カルシウムをダスティングした牛ハツなども代替になりえますが、マウスは栄養価が高く肥満になりやすく、鶏肉や牛ハツなどは栄養に偏りがあるので、メインで使用するのはやめましょう。
しかし昆虫類だけで飼育するのはコストがかかったり昆虫類が入手できない場合難しいのでおやつ的に満腹にさせたい時に使う程度に留めましょう。
他の代替食として「モニターフィード」という人工飼料も栄養価が高く使用しやすいのでオススメです。
こちらは乾燥ペレットタイプなので、生き餌のような手間もなく、使用も簡単です。
爬虫類はベビーの時はエサを大量に与えて一気に育てるやり方が主流ですが、肥満になりやすいサバンナモニターは小さいうちからある程度エサを絞らなければなりません。
成長段階別のエサの与え方についてはまた改めて記事にしていきたいと思います。
水換え
基本的に毎日新鮮な水に取り替えます。
水入れの中に排泄する生体は、排泄した段階ですぐに交換しましょう。
掃除
排泄のたびにフンや尿酸を取り除きます。
掃除の頻度は排泄の頻度によっても違います。
サバンナモニターはエサを食べてから1〜2日後に排泄するので、エサをあげる頻度によって掃除の回数は変化します。
水入れに排泄するように、躾けることができれば水替えと掃除が同時にできて、便利です。
最初から水入れに排泄する生体もいますが、小さいうちから人の視線に入らない位置に水入れを置くなど、トイレトレーニングを行っておくといいでしょう。
サバンナモニターの値段•入手場所
サバンナモニターはモニターの中でも人気がある種類なので、多くの爬虫類ショップやイベントで見かけることができます。
サバンナモニターは国内で飼育下繁殖(CB)はいないので、大多数が海外産のCBか原産地のファームハッチ(FH)になります。
特に2~3月の春先では生息地で孵化したてのファームハッチ(FH)の個体が大量に市場に流通するため、安価に購入することができます。
値段はベビーで5000円~10000円、大きなもので2万円程度と比較的安価です。
またモルフ(品種)でもモノトーンのアザンティックや全体的に色味が薄いハイポなどは6~10万円程度と高額です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はサバンナモニターの飼育方法について解説しました。
大きな爬虫類を飼ってみたいと思ったらまず選択肢に入るトカゲなので、参考になれば嬉しいです!
それではまた!